ぼくを探しに/しゃべらない男の記憶の旅。カラフルな映像と脇役たちが素晴らしい。

48.attila marcel

パッケージのデザインとキーワードに惹かれて見てみたら、思ったより結構面白くて笑っちゃった。ハーブティ、音楽、スイーツ・・・そしてグリーンに囲まれた部屋。1つでもこのキーワードに興味がある人ならきっと楽しめるはず。

映像も主人公もファンタジーな可愛さなのに、美しいフランス語とは思えない”ブラックな言葉”が飛び交って、お互いを引き立たせてる感じ。どの世界でもおばちゃん強し。

作品中本当に話さない主人公が、眠っていた記憶を取り戻す中でどう変わっていくのか。主人公が話さない分、脇役たちが素晴らしく面白いのでぜひ見てほしい!(ただし眠いときには見ないように)

幼い頃事故で両親を亡くして以来ずっと話さなくなってしまったポール。そんな彼は2人の叔母と一緒にピアニストとして生活していた。ある日、同じアパートの女性に飲まされたハーブ・ティーで意識を失ってしまう。何が起こったかわからないポールが再びその女性を訪ねると・・・

Attila Marcel/2013年/106分/フランス/監督:シルヴァン・ショメ
予告:ぼくを探しに

主役級の存在感 第1位:ポップなカエル

48.attila marcel02、僕を探しに

大阪のおばちゃんにも負けない叔母さん達も強烈だったけど、やっぱりこっちの方が上。

ポールが子供の頃好きだったキャラクター。カエルで思い出した辛い記憶。けれどマダムが最後に残してくれたメッセージとハーブティで、もう一歩先へと踏み出すポール。

”暗い記憶は幸せの水たまりへ。それが私の願い。蛇口を開けなさい。”

その時に聴いた、原題でもあるアッティラ・マルセル。この曲で、両親はケンカしながらも本当は愛し合っていたという幸せな記憶が蘇る。

そしてその可愛いカエルたちが、コンクール本番に幻覚で出てきたときは笑った!最初は戸惑うポールが、最後にはノリノリでポップに演奏する姿に、思わず一緒になってノッってしまったアラフォーのワタシ。

主役級の存在感 第2位:露骨な中国人

48.attila marcel03、僕を探しに

叔母とその友人たちとの食事会。コンクールの出場者が中国人で埋め尽くされると文句を垂れる叔母たち。そこに現れた友人の養子。それが中国人のミシェル。

素朴で可愛い顔をしているのに、第一声が”あなた、童貞?”

言うか普通、こんなこと!?勝手にポールを童貞だと決め付け、返事を聞く前に”私も処女”。顔の印象とは真逆の大胆さ。まず先に挨拶くらいしてくれ・・・。

決して出番は多くないのに、印象はカエル並みにデカイ彼女でした。

主役級の存在感 第3位:その他もろもろ

48.attila marcel04、僕を探しに

あとはやっぱり双子のような叔母さんたちだよね。海辺を散歩中にチェリーの酒漬を食べながら、種をブッブブッブと吹き飛ばすシーンは、もはや品の良いフランス女性とはかけ離れたただのおばちゃん。種飛ばしが気になっちゃって、セリフがあまり頭に入ってこなかった。

そしてあとは剥製家を目指す悩める医者。動物大好きなのであんなの許せないはずなのに、なぜかあの犬の表情が笑えてしまうのはなんでなの?

うーん、フランスジョーク、恐るべし

以上、主役以外にも楽しめる要素満載の、ぼくを探しにでした~っ

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