ブーリン家の姉妹/王冠を手に入れるのは内気な妹か、野心家の姉か。英国王ヘンリー8世に愛された美人姉妹。

47.the other boleyn girl,ブーリン家の姉妹

何年か前に見た時だったら最高評価だったんだけど、その後見たイギリスのドラマ「チューダーズ」を見たら、もうそっちにはとても敵わない。ただ映画とドラマなので、尺の長さでどうしてもドラマが勝っちゃうんだよね。


だけどもしどちらも見ていなくて、豪華な衣装と歴史に興味があるならまずこちらの映画版がオススメ。この映画で概要をつかんだ後にドラマを見るとかなり歴史(チューダー王朝と宗教)に詳しくなれるよ~。

もちろん当時の衣装を見るだけでも楽しい!フランス的なパステルカラーとは真逆の、重厚感があってどこかエキゾチックな配色は、見てるだけで目が癒される~っ。(ドラマの衣装はもっとすごい)

16世紀のイギリス。ヘンリー8世は王妃との間に男子が生まれず跡継ぎ問題を抱えていた。そんな中、どの貴族よりも早く娘を愛妾にと動いたのがブーリン家。王と接点を持ちたい一家がまず差し出したのは、頭の切れる姉のアン。野心家の父と叔父に促されるまま、王を魅了していくアンだったが・・・

The Other Boleyn Girl/2008年/114分/アメリカ/監督:ジャスティン・チャドウィック
予告:ブーリン家の姉妹

強欲の誤算

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映画では妹のメアリーが先に愛人になるよね。けどドラマではメアリーが姉でアンが妹。そしてメアリー演じるスカーレット・ヨハンセンは内気で心優しい女の子だけど、ドラマでは誰とでも寝ちゃう軽い女になっちゃってます。何がホントなんだか・・・歴史って意外とテキトー。

でも、アンの強欲さはどちらも一緒。もともと縁組で爵位を取っていったブーリン家は、本来なら王の愛人というだけでも十分に恵まれた立場。けれど野心家のアンは、父達に言われるまでもなく自ら王妃の座を求め、またその地位が自分に値すると信じてる自信家でもあったのよね。
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一度は王に気に入られながら、王の愛は妹メアリーへ。穏やかな愛の中で子供を産んだところに、追放されてたアンが戻ってくる。フランスで女の極意を習得したアンは、王を狙い究極の焦らし作戦を開始。

まんまと引っ掛かったヘンリー8世。キャサリン王妃と離婚するため、ローマ法王を巻き込んで裁判へ。なかなか離婚できないことにイラついた王は、なんとカトリック教会と決別。ここら辺、映画でかなりハショってるけどすごいことなのよ!?(ワタシも知識2割くらいだけど、ドラマを見る限りでは凄いことになってた)

・・・とここまでは良かったんだけど。

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”男子を産む”という、王族の義務を果たせなかったアンは、今までの勝気な態度とは打って変わって助けを求める哀れな女の子に。

ここのアン(ナタリー・ポートマン)の演技は、良かったな~。泣いて怯えて、実の弟を使ってまで子供を作ろうとするアンが、自分の誤算にはじめて気付いて取り乱す。

キャサリン王妃との離婚、カトリック教会からの離脱。王妃の立場を手に入れたかったアンが、この2つの重大さに気付いていなかったことが最大の誤算。それは男子を産むことによってのみ許される罪だったということですね~。

姉弟、処刑台へ・・・

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結局最後は、近親相姦の罪などで処刑されちゃうけど、最後にアンが処刑台で震えるシーンもすごくよかった。毅然とした王妃の顔から、1人の女の子に戻ってしまった瞬間。

というか、女のために国を巻き込むヘンリー王の方がよっぽど罪があると思うんだけど。生涯で6回も結婚しているらしいしね。

まあ女好きな王も含めて、処刑されたアンが産んだ女の子が、後のエリザベス女王1世になるっていうところも含めてドラマチックなんだけどさ。

でも久しぶりに豪華なドレス見れて嬉しかった。というわけでブーリン家の姉妹でしたっ。

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